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外資系セールスマンの備忘録

意識低い系外資系サラリーマンの海外旅行記やノマド術を紹介

海外で働きたい方必読!!日系企業で駐在員として働くことのメリットとデメリットまとめ

雑記 オピニオン

商社やメーカー、製造業に就いたからには、
一度は海外転勤して向こうで働きたい!
という方はたくさんいると思います。

海外で働くには大きく分けて3つの選択肢があります。
日系企業の駐在
日系企業の現地採用
外資系企業の現地採用
今回は駐在員にスポットを当てて紹介していきます。

先日、外資系企業で海外で働くことについて
記事を書かせていただいたので、あわせてどうぞ。
www.tabiblog.jp
www.tabiblog.jp

日系企業で駐在するメリット

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1, 一般的に高給取りへ

マレーシアやタイで何人か駐在されている方と
食事をし色々と話を聞いてきましたが、
共通して言える駐在員のメリットは、
日本企業ならではの待遇の良さです。

赴任する国によって給料は違いますが、日本で働いているよりは
諸手当が加わるので、確実に給料がアップするでしょう。
お金の面では、確実に日本にいるときよりも楽になります。

高い給料や手当の中には異国で暮らさなければならない、
調整手当という名の我慢料が含まれています。
海外志向の人達にとっては給料も増えて、
海外で働く経験の機会ももらえて一石二鳥ですね。

逆を言うと海外嫌いの人には地獄です。
中近東やアフリカ、南米など治安が微妙な国へ
赴任したことで別れてしまった方たちも知っています。
(もちろんセキュリティのしっかりした所に住みますが)
そこは日本のサラリーマンです。拒否権はないでしょう。

2、充実した待遇

さきほども紹介しましたが、海外駐在員の場合、
基本給のペースアップの他にも様々な手当がつきます。
日系企業のある程度しっかりしたところだと
以下に記したような手当が出るところが多いです。

・海外勤務手当、または調整手当
その名の通りです。

・家族手当
家族も一緒に海外へ帯同する場合、
奥さんは働くことが難しいので、配偶者や子供の数に応じて支給。

・住宅手当
基本的には家賃全額負担の企業が多いです。
ロンドンやニューヨーク、香港は東京よりも家賃が高いです。
この住宅手当は非常に重要ですね。
現地採用は一切出ないところが多いので、
ここが現採と駐在の一番大きな違いです。

・教育手当、子ども手当
お子様も一緒に海外へ帯同する場合、
幼稚園、小中高の学校に通う費用を負担してくれます。
基本的には現地の日本人学校にかかる費用を支給されます。
と言っても、提携している所が多いらしく、
自分でどこの日本人学校に入れるかは選べないことも。
インターナショナルスクールなどは手当が
出ないこともしばしばあるようです。

ちなみにタイやマレーシアでのインターナショナルスクールは、
月に12~20万円以上かかるようです。
「アジアは物価が安いから国際的な学校で!」と
夢を見ている方も多いと思いますが、
正直家賃や食事、交通費を除けば、
日本よりもはるかに高額なものが多いです。
アジア=物価が安いからラッキー
なんて考え方をしていると、
思いっきり足元をすくわれる形になりますよ。
学費に関してはこの方の記事が参考になると思います。
クアラルンプール、ときどき東京。 | ワクワク海外移住


・語学習得手当、英会話手当
現地で英会話スクールや現地語のスクールの
費用は会社持ちの企業もあります。
太っ腹な会社は奥様の英会話スクール費用や高額な家庭教師の
費用も全額負担してくれたりするところもあるようです。
または、赴任前に海外転勤辞令が出た後に
日本で半年ほど英会話スクールに通わせる会社もあります。
某大手商社に勤めている友人は、スペイン語圏へ駐在する前に、
全額会社負担でスペイン語研修へ行っていましたね。
いやぁ・・・うらやましい。


雇用保険や年金を会社が負担
日本を離れて海外で暮らすと、年金は強制から任意加入に変わります。
(多くの人が住民票を抜くと思うので)
駐在員の場合は会社が厚生年金を継続して支払う為、空白期間ができません。
現地採用は全て自分で払わなければなりません。
これに関しては以下の記事も参考にしてください。
www.tabiblog.jp


・税金も会社負担
たいていの駐在員は、現地の給料にかかる税金は会社が負担します。
また、住民票を日本から抜いた場合、住民税もかかりません。つまり、その分手取りも増えます。

・医療費も海外保険で賄う
海外で働く駐在員の為に企業が医療費負担サービスや
海外保険に加入してくれることが多いです。
もちろん海外では日本の保険証は使えないので、医療費も高額になります。
特に日本語通訳がついたり、先進医療対応の病院はものすごく高いです。
会社が保険をかけてくれている駐在員は、
気にせずに病院に自己負担ゼロで行くことができます。

ちなみに、マレーシアではKLCCに日本人常駐の病院があります。


・日常生活の補助
高級マンションに住める、運転手付きの車が与えられる、
身の回りの世話をするメイドさんがつくなど、
セレブのような生活を味わえる場合もあります。
特に途上国への駐在員ほど高待遇になる傾向はあります。
もちろん、途上国は不便だったり治安が悪かったりするので、
一概に羨ましがるようなものではないと思います。
ちなみにシンガポールや香港など比較的都会で便利で、
日本人がたくさんいるような国の駐在員はそんなにセレブ感は味わえません。
(多くの駐在の奥さんが日本人コミュニティで
 人間関係に悩んだりもするようですよ。。。)

3, キャリアアップ前提

基本は出世コースの方が赴任するようです。
上記でご紹介した各種手当などを見れば、
駐在員を出す為に恐ろしくコストがかかる事が分かると思います。

つまり、それだけ将来に期待されている社員しか
駐在員にはなれないと考えるのが普通です。

逆に問題児でも無下に解雇できないから日本へ帰さず、
海外をぐるぐる回されるなんて人もいるとかいないとか…。

海外生活によって鬱になり退職されてしまったり、
他の企業に転職されると会社としては無駄金になってしまう為、
駐在員の人事は国内以上に慎重かつシビアに選ばれます。
私が勤めていた会社でも「帰国後○年は退職しない」といった
誓約書を書かされるという話を聞いたことがあります。

駐在することへのデメリット

メリットを見ると、
「何だいいことだらけじゃん」と
思った方もいるかもしれませんが、
もちろんデメリットもあります。

1, 働く国を自分で選べない

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国内の転勤も同様かと思いますが、自分が○○で働きたいです!
と、会社に手をあげても、正反対の国に飛ばされるということもあります。

いつ、どこの国へ行くかは本人の希望通りになる事は非常に少ないです。
私の先輩もドイツ転勤に憧れていましたが、
今はインドのデリーで駐在をやっています。
衛生面などかなり苦しいみたいですよ…。
ちなみに精神的に疲れて2週間ほど
日本へ帰国していたらしいです。
思い通りにならないものですね。

2, いつ戻れるかは会社次第

海外駐在は3年、5年、7年、永遠と言われるくらいで、
いつ戻れるかは駐在員側にはわかりません。

中には、目安として5年海外で働いたら日本に戻す!
といった、基準を設けていたりしますが、
日本に戻って半年でまた海外赴任とか、
海外拠点を転々と10年以上帰れないような人もたくさんいます。

これは、後任の海外駐在員に適任がいなかったり、
治安が非常に悪いなどタフな環境の国の場合、
海外駐在経験者の方が会社としても安心だからだと思います。

つまり、海外勤務経験がある人間は重宝されやすい為、
後々の転職などでも有利になると言えるでしょう。
結局、グローバル化だなんだと日本企業も言ってはいますが、
海外拠点に安心して送り出せる人材はどの企業も不足しがちです。
日本って本当に思っている以上に鎖国ですからね。

3, 想像以上にハード

駐在すれば確実に、
本社と現地の板挟みになります。

これも駐在の方が嘆いていましたが、
日本本社は日本ルールをゴリゴリ押し付けてきますが、
現地スタッフたちは現地の雰囲気で仕事を進めます。

日本ルールを現地スタッフにごり押しすれば、
スタッフたちの心は離れていきますし、
郷に従って仕事をすれば本社からは、
死ぬほど罵倒されるようです。

企業名は絶対に言えませんが、
マレーシアに駐在していた日系の製造業で、
ローカルのスタッフたちのミスで仕事が終わらず、
日本でいう暗黙の了解で、残業をしたようですが、
「ミスで生じた残業だから」と、
サービス残業の形にしたようです。
(個人的にはそれもどうかと思いますが…)

また、スムーズに仕事が始めるように、
ギリギリに来ないで余裕を持って出社しろ!
と、指示を出したところ、
「給与が出ないのになぜ強制するんだ!」
などと言われたこともあるそうです。

ひどい時は労働者が暴れ、翌日からストライキと…。
「現場長が変わらないと戻らない!」
などと抗議されたりもしたのだとか。
これ聞いたときはびっくりしましたが、
これくらい日本のルールは通用しません。

日本の本社は、その国の雰囲気や気質などわかりません。
(見て見ぬふりしてるんですけどね)
結果を出さないと言いたい放題言ってきますし、
結果!数字!の連呼だそうです。

駐在員には会社も多額の人件費やコストを投資していますので、
結果を残さないといけないプレッシャーもかなり重たいです。

現地から日本へ助けを求めても、
全然フォローしてくれなかったりという事もあります。

結局、現地法人と日本の本社に挟まれた駐在員には
恐ろしいほどのストレスがかかり、鬱になる方もいます。
これは特に駐在員の中でも現地法人のトップとして赴任する方々は
必ず悩まれるところだと思います。

どうやったら駐在になれるのか?

今働いている会社で海外勤務希望を出して、
駐在員に抜擢されるのを待つ場合、
そもそも駐在員になれない可能性が高いです。
前述の通り、行きたい国に行ける保証は全くありません。

どちらかというと語学力などよりも日々の仕事で結果を出し、
上司やトップから評価と知名度を上げて認めてもらうことが重要です。

または、大型機械の免許や研究者など、
特殊なスキルや専門分野に特化していて、
その人が海外に行くメリットが明確な場合です。

もう一つの方法は、海外駐在員要員として、
求人を出している会社に転職することです。

求人内容と自分の希望がマッチして採用してもらえれば、
一番効率もよく思い入れのある国や行きたい国に行けるチャンスが大きいです。

ただし、最初から駐在員として求められている人たちは
「マネジメント経験がある」「専門的なスキルに特化している」
「研究員としての実績がある」といった求人が多いです。
この場合TOEICで750〜900点くらいは必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
海外への駐在はなかなかハードだと言うことが、
お判りいただけたと思います。

アジアは物価が安いから良かった!
憧れのアメリカ暮らしができる!
などと一喜一憂してはいけません。

給与面を差し引いては現地採用の方の方が
のびのび働いている、といったこともありえます。
もちろん、それ相応の対価も用意されますが、
精神的に病んで長期療養になったり、
駐在を理由に離婚なんてことも珍しくないです。

メリットとデメリットをよく考え、
自分にあった働き方をしていきましょう!